日本にいた古代人のカタカムナ文字からパワーをもらおう!
日本人は古来より言葉を大事にしてきました。言葉には力があると考えられていて「言霊」と呼んだり、縁起の悪い言葉は使わないようにしたりする風習があります。ビジネス書でも「明るい言葉を使えば元気になれる」という言葉によるマインドセットを語るものがあり、言葉自体にパワーがあると信じられています。
そんな中、近年にわかに注目されている言葉があります。それが「カタカムナ」です。聞いたことがある方や、カタカムナのグッズの存在を知っている方はかなりスピリチュアルセンスのある方でしょう。カタカムナの言葉は、上手に使えば日常生活をよりよくすることができますので、ぜひ知って使えるようになってみてください。
カタカムナは旧石器時代の言霊
「カタカムナ」はいつの言葉なのかというと、縄文時代より前の日本、つまり旧石器時代に日本やアジアにいた民族(アシア族・通称「カタカムナ人」)が使っていた言語だといいます。学校で真面目に歴史の勉強をしていた人は、教科書で習った日本最古の言語は1世紀に隣国から借りて真似た「漢字」であることを覚えているかもしれません。
漢字の使用は弥生時代から奈良時代(8世紀)まで続き、その後「平仮名(ひらがな)」「片仮名(カタカナ)」も併用して使うようになったといわれていますが、実際には縄文時代に日本独自の神代文字(じんだいもじ)があったとされ、研究書も存在します。
しかし、今回ご紹介する「カタカムナ文字」は今より約15000年前、縄文よりはるか上古代の言語になり、存在を知っている人はさらに少ないでしょう。なぜならカタカムナ文字が公になったのは1949年、今からたった73年前の新しい出来事だからです。
カタカムナ神社は見つかるのか⁈
カタカムナ文字はどうやって発見されたのでしょうか。1899年北海道出身の電気技術士・楢崎皐月(ならさき さつき)が土地の自然環境と電気についての研究をするために、兵庫県の六甲山山系の金鳥山付近で実地調査をしていたところ、平 十字(たいら とうじ)という猟師が訪ねてきて、機械を設置しているために森の生き物が嫌がっているから外してくれといわれます。そこで機械を外したところ大いに喜ばれ、平 十字の父親が宮司をしているカタカムナ神社の秘伝の書(カタカムナ文献)を書写させてくれるといいます。
楢崎皐月は大戦中に渡った満州で、蘆有三(らうさん)導師という人物から古代日本にはアシア族という高度な文明をもった民族がいたという話を聞いており、書物に書かれている文字を見たときにアシア族に違いないとピンと来たのだそうです。楢崎は20日かけて大学ノートに書写して持ち帰り、解読した「カタカムナ文献」の内容を発表して、カタカムナ文字が世に知られるようになりました。楢崎皐月のカタカムナ研究の後継者は1人しかおらず、現在の考古学の規定で研究するには材料が少ないことから本格的に研究されてはいませんが、個人的に注目し文字の教えを実践している人が増えてきています。
カタカムナ文献を保管していたカタカムナ神社が実在したかどうかは定かではありませんが、兵庫県神戸市にある保久良神社が有力だといわれています。カタカムナの言葉の力を信じている人にとっては、保久良神社は15000年の歴史を受け継ぐパワースポットです。森に囲まれた霊験あらたかな神社なので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
カタカムナ人と叡智
円や線で成る幾何学模様のカタカムナ文字は八鏡化美津文字(はっきょうかみつもじ)と呼ばれ、全部で48音あります。古代人は宇宙の音を聞き分けることができたといい、宇宙の音を聞き分けると48音あったため、それぞれの音を書き分けたのがカタカムナ文字なのだそうです。これに2音足したものが現代の日本語の50音であり、ほとんど現代の日本語と変わらないのは驚異といえます。
また、カタカムナ文献には80首のウタヒ(歌)が五七調で記されており、唱えるだけで、エネルギーを感じたり、オーラに包まれたような感覚になったりと、人によって言葉の影響を受けるようです。ウタヒの内容はアシア族(カタカムナ人)の叡智になっており、宇宙観や科学知識、哲学・宗教、製鉄法、稲作・農業、石器製作、織物、医学など多岐に渡る高度な文明があったことがわかります。カタカムナ文明が中国に伝わって中国文明になったとされており、アシア族が天孫族と呼ばれる天皇家の先祖に敗れたこともカタカムナ文献に記されています。この時にアシア族が日本から世界各国に散らばったことから、その一帯をアジアと呼ぶようになったという説もあります。
カタカムナ文献の第1首には文献の概要が書かれており、
カタカムナ(宇宙のすべての存在)
ヒビキ(共に振るう)
マノスベシ(方法)
アシアトウアン(覚醒者)
ウツシ(己を生きる)
マツル(人々に伝える)
と記されています。
この意味は、「宇宙すべての存在を理解した覚醒者(=アシアトウアン=アシア族の統領)は、その理を他の者に伝えるために歌としてここに残す」ということになります。
また、宇宙理論も記されており、世界には目に見える「カタの世界(物質世界)」と目に見えない「カムの世界(精神世界)」に分かれており、すべての根源である「カムの世界」には「アマナ」という究極粒子の集合体である創造主がいます。「アマナ」により、我々はその両方の世界を変換(「ナ」)しながら生きているとし、それを表した言葉が「カタカムナ」なのだそうです。
八鏡神津文字のシンボルは八咫鏡(やたのかがみ)で、これを分解するとすべての48音を表すことができます。カタカムナのウタヒは渦巻き状にカタカムナ文字が内側から外側に書かれている特殊な書き方になっています。日本神話の神様たちの名前も複数登場しますが、現代でも証明しきれていない宇宙物理学まで書かれていることが、現代で注目される面白さです。一説によると48音は宇宙の素粒子の形を書き分けたともいわれています。
日常生活でのカタカムナの活用法
カタカムナのウタヒを発音することで、影響を受ける人がいるように、カタカムナ文字や教えを日常で活用すると、心身の健康にご利益があるとされ、近年スピリチュアル業界では注目されています。
その活用の仕方は幅広く、
- 置物、キーホルダー、ハンドタオル、携帯電話守護シールなどの小物にウタヒを刻み、常に身につけるようにする
- カタカムナ文献に書かれた立ち方やウォーキング法を取り入れるといくら歩いても疲れない
- カタカムナの立ち方・歩き方を実践すると、太陽のパワーで体力が回復するので食べ物を食べなくても元気でいられる
など、さまざまな効果が体感を通して噂されています。カタカムナを実践するための道場やカタカムナを好きな人が集まるためのバーもあるなど、にわかに注目されています。
また、カタカムナを実践する人は気を見たり送ったりすることができる人もおり、手を当てて気(生命エネルギー)を送り相手をヒーリングする「レイキ」と近いのではないかという意見もあります。レイキを上達させる過程で「シンボル」と呼ばれる象徴を学ぶ必要があるのですが、シンボルとカタカムナ文字には共通の宇宙の原理があるといいます。
まとめ
このように、カタカムナ文献が単なる楢崎皐月の空想文書というには惜しいほど、教えの実践により体感を得られている人が増えています。まずは小さな雑貨からカタカムナを取り入れてもよいですし、ダイエットがてらウォーキングから実践してみてもいいでしょう。習慣化する中で、気づいたら古代人の宇宙の真理を体験しているかもしれません。ぜひ日常生活にカタカムナを取り入れてみてください。