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スピリチュアルの意味とは?スピリチュアルの本当の定義とその歴史と世界観

 2021/02/17 スピリチュアル 占い この記事は約 8 分で読めます。 919 Views
スピリチュアルの意味とは?スピリチュアルの本当の定義とその歴史と世界観

日本と欧米諸国ではスピリチュアルの捉え方や考え方が微妙に異なり、関わり方にも違いがあるようです。なぜ?と思うでしょうが、スピリチュアルの歴史や定義をみていくと、スピリチュアルが発展していった背景、日本と海外との考え方や捉え方の違いが理解できるようになります。

 

そこで、スピリチュアルの意味とは?から始まり、スピリチュアルの本当の定義とその歴史と世界観、まで徹底解説!

これだけ押さえておけばあなたのスピリチュアル度がアップしますよ。

 

そもそもスピリチュアルとは

スピリチュアル好きの方が増えてきましたが、ネガティブなイメージを持っている方がいまだにいます。日本では、霊能力や霊魂のような「目に見えない不思議な世界」をイメージする方が多いようですが、そもそもスピリチュアルとは何なのでしょうか?

 

そのヒントはスピリチュアルの語源を知ると、おぼろげながらわかってきます。

 

スピリチュアル(spiritual)はラテン語の「spirit」を語源とする宗教用語でキリスト教から始まったと考えられています。その意味は、「心・幽霊・霊魂・神霊・精霊・超自然的存在。肉体や物質に対する人間の心や霊性、天使や神、霊魂、悪魔等のような目に見えない存在などをさします。キリスト教から始まったことを考えると、言葉の意味が理解できそうですね。

 

実はスピリチュアル(spiritual)という言葉は造語です。

 

 spirit(魂)  + ritual(儀式) = spiritual

 

スピリットにリチュアルをくっつけて、スピリチュアルとなり、直訳すると「魂の儀式」という意味になります。

 

どことなく怪しさを感じますが、キリスト教から発していることを考えると腑に落ちます。

キリスト教的に考える魂の儀式=スピリチュアルとは、教会や神聖な場所での儀式(祈りや告解・懺悔など)を通して神とつながり、自分の魂を成長させていくこと。そんなニュアンスが窺えます。

 

スピリチュアルを日本語でいうと

スピリチュアルの本来の意味から考えると、日本語で表現できる適切な言葉がみあたりません。あえていうならば「精神世界」。物質世界ではない目には見えない世界を、スピリチュアルと捉える人が多いようです。

 

既に日本語として定着していますが、英語と日本語ではスピリチュアルの認識が異なります。

 

アメリカではでは、宗教、医療・脳神経科学・心理学・ヨガなど、生活に密着した言葉として一般的に使われます。

 

これに対して日本では、スピリチュアルに対するイメージが人によって異なります。オカルトや超常現象のような「怪しいもの」、神社仏閣や神様などの「神聖な」ものをイメージしたり、守護霊や霊魂のような「不思議なもの」、あるいは肉体やメンタルを「癒すこと」など、どちらかというと感覚的です。

 

扱う分野も幅広く、ヒーリングやチャネリング、占い、天使、アカシックレコード等、多岐にわたります。

 

また日本ではスピリチュアルと宗教を切り離して考える傾向があります。語源が宗教用語であることを考えると、日本人の神・宗教・信仰に対する認識は、西洋のそれとは違うのかもしれませんね。

 

スピリチュアルの定義

スピリチュアルの定義は捉え方や考え方、関わり方によって異なり、その人が何を求めているかによっても変わってきます。ここでは、目に見えない存在とつながり、自分の心と向き合いながら魂を成長させていくことだと考えます。

 

そのための手段として、ヨガや瞑想、ヒーリング、チャネリング、セラピー等のワークや、神社仏閣の参拝やパワースポット巡り、宗教儀式等があります。これらを通して自分の感情を見つめ直し、物事が停滞している原因を探ります。そしてネガティブな感情などを手放していきながら、本来の自分へと戻っていきます。

 

スキルを身に着ければ、誰でも神様や天使、あるいは守護霊からのメッセージを受け取れるようになるので、スピリチュアルを特別な世界、と捉えている方が多いようです。

 

実はスピリチュアルは特別な世界ではなく、とても身近な世界。日常生活の中に沢山のスピリチュアルが紛れています。

現実世界にも目を向けつつ、目に見えない世界も受け入れていく。それが現代人にマッチしたスピリチュアルといえるでしょう。

 

本当の自分とスピリチュアル

「本当の自分って何?」そう自分に問いかけても、すぐに答えはでないでしょう。それほど人の心は複雑で様々な感情や思考、思いが複雑に絡み合っています。

 

絡まった心の糸は、スピリチュアルの学びを深めることで解れていきます。

瞑想やカウンセリング、セラピーを通して自分の心と向き合っていくと、おぼろげながらにも「自分」というアウトラインが浮かんできます。またチャネリングやリーディング等から、自分の本当の性格や性質などがわかり、「本当の自分」が理解できるようになるでしょう。

 

特に瞑想はおすすめです。瞑想を深めていくと雑念や思考がどんどんそぎ落とされていき「本当の自分」と出会えるようになります。

 

本当の自分がわかると、今まで考え方や感じ方が大きく変わります。心が解放されて自己肯定感が高まり、今この瞬間を大切に生きられるようになります。また、生まれてきた意味や意義が見いだせれば、新たな目標・目的に向かって進んで行く人もいるでしょう。

 

本当の自分を知ることで心が穏やかになり、魂が成長していきます。魂の成長は人間に与えられた大きなテーマです。私たちは「本当の自分」と出会うために、この世に生まれてきたのかもしれませんね。

 

スピリチュアルな生活に取り入れる

風の時代に入り、スピリチュアルな世界を求め、占いやヒーリング、瞑想、チャネリング、リーディング等を始める人たちが増えています。

 

今の時代のスピリチュアルは、現実世界をよりよく生きるためのスピリチュアルです。生活の中に取り入れてこそ、スピリチュアルが生きてきます。

 

物事をスピリチュアル的な発想・視点から捉えていくと、視野が広がり、こだわりがなくなっていきます。今まで空回りばかりしていた人でも、ある日、物事がスムーズに流れていることに気づく人も少なくありません。また生きづらさを感じていた人も、自分らしく生きられるようになります。

 

ただし、全てをスピリチュアル的に捉えてしまうとバランスが崩れて、却って生きづらさを感じてしまいます。周りから「危ない人」と見られるかもしれませんので、現実世界と目に見えない世界のバランスを上手に取りながら、スピリチュアルを深めていくといいでしょう。

 

スピリチュアルの歴史

近代スピリチュアルは、18世紀の神学者、エマーヌエル・スヴェーデンボリから始まります。彼は啓示を受けて霊界とコンタクトを取って「天界と地獄」を発表しました。詳細に記された天界の構造やシステムは、多くの人々に驚きと衝撃を与えました。

 

19世紀になるとブラヴァツキー夫人が神智学を確立し、アメリカを中心に広がっていきます。神智学とは、祈り・瞑想・チャネリングなどの神秘体験や、神の啓示などから、神と生きる本質を追求する学問です。アセンデット・マスターや霊界の仕組みと構造、霊界の概念も神智学が定着させました。

 

1960~70年代。うお座からみずがめ座への移行時期にあたり、アメリカでニューエイジ運動が巻き起こります。神を超え、宇宙意識や自分とつながり、霊性や精神性を高めようと、各地で瞑想、チャネリング、ヒーリング、占星術、ワークショップ等が活発に行われるようになりました。

 

アップルの創業者・スティーブン・ジョブズやミュージシャンのジョン・デンバー等、著名人やアーティストに影響を与え、女優・シャリー・マクレーンによってカルマやチャネリングが広く知られるようになりました。

 

日本にニューエイジが伝わってきたのは1970年頃。当時はオカルトや超常現象的な位置づけでした。2005年にテレビ「オーラのいずみ」が放送されると、日本におけるスピリチュアルブームの火付け役となり、オーラや前世、スピリチュアルカウンセラーが受け入れられるようになりました。

 

その後、2013年に(財)スピリチュアルマスターアカデミーが、日本初のスピリチュアル専門学校を創設。スピリチュアルカウンセラーが広く知られるようになり、現実に根差したスピリチュアルを求める人が増えています。

 

スピリチュアルな世界

スピリチュアルな世界を突き詰めていくと、「ワンネス」の世界に辿りつくでしょう。

ワンネスとは「全てが一つ」という意味です。私たちの記憶や意識は宇宙と繋がっています。そこには自他の区別がありません。つまり人類みなきょうだい。みんなの意識が一つにつながっているのです。

 

ワンネスはどんな世界なのでしょうか。

そこは上下関係や優劣がなく、全てがフラット、平等です。争いや憎しみ、裏切り、嫉妬、犯罪もありません。自分を愛するように他人を愛し、互いに労わりあい、慈しみあう。それは愛の光で輝く平和で美しい世界。そんな素晴らしい世界がワンネスなのです。

 

残念ながら今の地球には、争いや紛争、犯罪、憎しみが蔓延しています。人類がワンネスに到達するには相当の時間を必要としますが、時代は確実にワンネスへとシフトし始めています。

 

今、スピリチュアルに興味を持つ方が増えているのも、ワンネスを意識している方が増加してきている証拠。スピリチュアルを深め、実践していくことで、新しいスピリチュアルな世界が拓かれていくことでしょう。

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