パワースポット探訪①　幻の金運神社　新屋山神社（本宮・奥宮）

行楽の秋を迎え、コロナも一段落しつつあることを背景に、そろそろ観光旅行をする人が増えてきました。疲れた心を癒しに、もしくは運気やモチベーションを上げるため、パワースポットを訪れるのもいいですね。

日本全国にパワースポットと呼ばれるところは数多く存在しますが、今後「スピ活」ではその中でもとびきりご利益があると評判になっている場所をピックアップしてご紹介していきます。

その記念すべき第1回は、日本三大金運神社のひとつであり、「幻の金運神社」と呼ばれている新屋山神社（あらや やまじんじゃ／山梨県富士吉田市）をご紹介。金運を上げたい！お金に恵まれたい！そう思っている人におすすめの、富士山のふもとにある日本屈指のパワースポットです。

日本三大金運神社のひとつ

お参りすることで金運が爆上げすると評判の「日本三大金運神社」と呼ばれるパワースポットがあります。それは千葉県の安房神社（あわじんじゃ）、石川県にある金劔宮（きんけんぐう）、そして以下にご紹介する新屋山神社です。

これら3社がなぜ「日本三大金運神社」と呼ばれるようになったのかについては、日本を代表する経営コンサルタントである、船井総合研究所の船井幸雄氏（1933-2014）が「お金に困ったら行くべき神社」としてこの3つを上げたためと言われています。もちろんこの船井氏の発言の影響もあるでしょうが、現在も実際に多くの著名な経済界のリーダーたちがこの3社にお参りをしているそうです。

パワースポットの目印!? 「イヤシロチ」とは!?

経営の神様とも言われた船井幸雄氏が残した数々の著書。その中の一冊に「イヤシロチｰ万物が蘇生する場所がある」という本があります。この本でも書かれているイヤシロチ（弥盛地）とは、ごく簡単に言ってしまえば、快適で居心地の良い場所、土地のことです。ただしその快適さは、気分的な問題だけでなく、数字で表すことができるものです。イヤシロチには地磁気があるレベル以上あり、マイナスイオンが多く、ハイレベルエネルギーに溢れています。実際によく動物が集まり、植物が非常によく生育する土地でもあり、何が素晴らしいことが起こる場所と言われています。

イヤシロチはほぼ一直線にならんでいるそうで、日本には３つのイヤシロチ・ラインと言われるものも存在します。それは、石川県白山市の白山（はくさん）と徳島県三好市の剣山、白山と富士山、剣山と富士山をそれぞれ結んだ３つのラインのことで、その下にある土地がイヤシロチになります。

古くから存在する神社仏閣は必ずと言っていいほど、イヤシロチに建っているそうです。さきほど、日本三大金運神社と申し上げた新屋山神社（奥宮）は富士山2合目にあり、金劔宮は白山にあります。そして千葉の安房神社は、白山と富士山を結んだラインの延長線上にあります。また、天皇陛下のお住まいである皇居も、剣山と富士山を結んだ直線の延長線上のイヤシロチにあります。このラインはパワースポットを探すときの一つの目安にもなりますね。

また、このイヤシロチと正反対のものに、「ケガレチ（気枯地）」があります。これは、酸化電圧の高くなる土地で地表の電子密度の低い土地のことです。ケガレチは農作物の生育が悪くなるばかりではなく、ケガレチにある家に住んでいる人は病気になりがちだったり、建物の耐久年数も短いと言われているそうです。ただし、今では研究が進んでケガレチも処理をすることでイヤシロチ化が可能になってきたようです。ですから、あまり恐れすぎるのも良くないかもしれません。

「ヤマノカミサマ」と呼ばれて親しまれている、新屋山神社

地元では「ヤマノカミサマ」と呼ばれている新屋山神社は、金運上昇、商売繁盛、農林業繁栄にご利益のある神社。創建は室町時代後期の1534年で、主祭神が大山祇命（おおやまづみのかみ）。祭神が天照皇大神（あまてらすおおみかみ）、木花開耶姫命（このはなさくやひめのみこと）。大山祇は「大いなる山の神」の意味があり、地を治める国津神の一柱で山を治める神様だそうです。

この新屋山神社には本宮（ほんぐう）と奥宮（おくみや）があります。富士山のふもとの町、新屋（あらや）から富士山に向かう途中にあるのが、新屋山神社の本宮です。まずはこちらの本宮から参拝しましょう。

本宮の参道には願をかけた人がお礼に奉納した鳥居が多く並んでいます。それをくぐり、階段を上がるとようやく境内です。最近では評判を聞きつけて全国から参拝に訪れる人がいるそうで、駐車場には大型のツアーバスが停められ、団体客がお参りする姿も見られます。

願いが叶うかどうかが分かる…不思議な「御神石」

本宮には、御神石（お伺い石）という不思議な石が置かれています。神様にお伺いを立てる（質問をする）という石で、具体的なお願いごとをしながら三回持ち上げてみて、重さが変わるかどうかで答えがでるというもの。三回石を持ち上げて、二回目が一番軽ければ「◎」、それ以外はすべて「×」となるそうです。（ただし、残念ながら、現在は新型コロナウィルス感染症の拡大のため、御神石を持ち上げることはできなくなっています）

また、本殿の左手の方に「夫婦木」があります。これは二つの木が根元ではなく、途中でつながったことからこう名付けられたという珍しい木で、まるで夫婦の木が寄り添いあっているかのように見えます。しめ縄が貼られたその木の下には小さな祠もあります。この「夫婦木社」には伊邪那岐命（いざなぎのみこと）、伊邪那美命（いざなみのみこと）が祀られ、縁結びはもちろん、夫婦和合、子授け、子孫繁栄にご利益があるそうです。ここはやはりカップルでのお参りが多く見受けられます。

この夫婦木の手前には穀物の神・倉稲魂命（うかのみたまのみこと）が祀られた「稲荷社」、さらに本殿の右手には磐長姫命（いわながひめのみこと）が祀られている小御岳社があり、さらに恵比寿さま、大黒さまも並んで祀られています。

富士山の2合目、秘境感のある奥宮

本宮から車で登山道を登り30分ほど行った富士山の2合目、通称「ヘダノツジ」にあるのが奥宮です。「ヘダノツジ」は、ハラ（草地）とヤマ（林地）との境という意味で、もともと山仕事に行ったときに休む所だったそうです。ここからは天気が良ければ、美しい富士山の山頂も眺められます。空気も澄みきっているようで、やはりここはマイナスイオンの多いイヤシロチ！と実感させてくれる癒しの環境です。

登山道はバスが通れるほど広くはないので、ここに来る手段は車のみということになります。しかも雪が降った後や、台風などの大雨の際には道路が閉鎖されてしまうので、奥宮に行くことはできません。つまり、奥宮にお参りができるのは冬場以外、5月から11月くらいまでの限られた期間のみということになります。

登山道には「新屋山神社　奥宮」と矢印が書かれた看板が立てられていますが、見落としてしまいそうなくらいの小さな看板です。きちんとした駐車場が整備されているわけでもありません。静かな森の中にひっそりたたずむ奥宮は、まさにパワースポットと呼ぶにふさわしいミステリアスな、秘境感たっぷりのムードがあります。

このお参りのできる期間が少ないことや、山の中にひっそりと隠れるようにたたずんでいるアクセスしにくい立地も、ここが「ご縁のある人しかたどり着けない」、「幻の金運神社」と呼ばれることになった所以でしょう。

富士山の世界遺産登録で撤去されたストーンサークル

奥宮の看板を見つけてから徒歩で山道を奥宮へと下っていくと、すぐに「山神社」と書かれた赤い鳥居が二つ見えてきます。向かって左側が本殿で、右側には環状列石（ストーンサークル）のお社があります。以前は環状列石（ストーンサークル）のあるお社の回りには石がきれいに組まれていて、そこを三回回ってお参りするという作法でしたが、富士山の世界遺産登録を機に石は撤去されてしまいました。今ではこちらのお社も、正面に立ち二礼拍手一礼の作法でお参りするようになっています。周囲を回るのは不敬に当たるそうなので、気をつけましょう。

もともとはヘダ(イチイ）の木の根の上に赤い石があり、そこに石祠をたてて祀ったことから始まっているそうです。平成23年にお社が新築されて、今のような姿になりました。そして今ではこの奥宮こそが金運パワーに溢れているご利益のある場所として、経済界の著名人もわざわざ訪れるところとなりました。巨大なご神木からもそのパワーを感じられます。

また、この新屋山神社では、ゴールドに輝く「金運上昇」のカード型のお守りも、金運を爆上げするパワーアイテムとして人気を博しています。このお守りは奥宮でも本宮でも買うことができますが、買ったらすぐにそのままお財布に入れるのがよいそうです。

お金に恵まれたいなら、ぜひ一度は行ってみたいパワースポットがこの新屋山神社。本宮、奥宮の参拝に加えて金運守カードもゲットして、金運アップを狙ってみてはいかがでしょうか。

Data:

新屋山神社（あらや　やまじんじゃ）

山梨県富士吉田市新屋1230（本宮）

山梨県富士吉田市大字上吉田字侭5615番地（奥宮）