日本人だけが持つ感覚、“バチが当たる“を正しく理解する

「バチが当たる」

という言葉があります。これは日本独特の表現で、「お天道様が見ている」「仏様が見ている」「良心が咎める」などを、慣用句として表現したフレーズです。

バチが当たるをパラフレーズ（展開）してみると、私たち日本人がどのように“正しさ”や“道徳”や“倫理”をみているかがわかります。精神的に高まっていく人や、スピリチュアルカウンセラーとして、バチが当たるについて詳しく知っておいて損はないはずです。

「バチが当たる」とは日本人だけが持つ感覚

バチ当たり、は日本独特の表現です。そもそもバチとは、神様や精神世界からの敗北の通知です。多くの人は、バチを「自分の良心が巻き起こす因果応報」と思っています。もちろん、バチの感覚がない人もいます。ただ、悪いことをしても、それが自分に返ってこないと考える人は、何を考えているかわからない人でもあり、少し怖い人でもあります。

「お天道様が見ている」とは。

日本には、そもそも土着の信仰として、神様の存在があります。「悪いことをしたらバチが当たるよ」という言葉を、祖父母から聞かされていつの間にか心に刻みつけていた人も多くいます。潜在意識の中で、祖父母を尊敬する感情や、その祖父母が大切にする祖先。さらに、祖先の向こうにいる神様の存在を、内面化しているのです。

お天道様とは、つまり祖先の霊のことです。祖先の祖先の祖先。はるか先の1000年近く前のご先祖様が、お天道様です。お天道様は太陽のことではなく、月のことでもなく、自然そのものが私たちを照らす光のことなのです。

自然そのものですから、アニミズムといいますか、自然と人間はつながっているという価値観を日本人は潜在的に持っていますので、常に誰かに見守られていることとなります。「天知る地知る我知る人知る」という言葉もあります通り、自分だけ、自分と相手だけ、と思っていても、太陽も大地も見ているので、悪いことはできません。

「良心が咎める」とは？

では、良心とはどのようなものでしょうか。これは、心の中に備わった道徳です。良心が咎めるとは、自分の中の倫理であり、同時に社会規範から外れた行いをするときに、心がチクチクと痛む現象です。

スピリチュアル的には、良心は内なる心の声ともいえます。素直で誠実で優しく温かみのあった子供時代の心が、泣いているのです。そうした子供の心を大切にしながら、気付かないうちに私たちは大人になっているのです。

「バチが当たった」と泣いている人になんと答える？

スピリチュアルカウンセラーの仕事では、ひどい不幸の中にいる人と対面することが多くなります。ただ、決していうべきではないのが「バチが当たったんですよ」と、スピリチュアルカウンセラー側がいうことです。これは不幸な人をさらに追い詰めることとなってしまいます。

仮に、依頼者が不幸のどん底にいて、「バチが当たった」と泣いているのであれば、悲しみの中にいる人に対し、伝えるべきは、心のあり方です。バチが当たったと思うと言うことは、その人の良心が強いことの反動です。

良心や善の意識、そして倫理規範が高いからこそ、そこから逸脱した過去を持つ自分が許せてないので、「バチが当たった」という言葉につながります。ただし、多くの場合、その良心や倫理の形が、少し過剰に振れすぎている部分は感じ取ることでしょう。つまり、偏った倫理観を持っているからこそ、バチが当たったと思い込みすぎている依頼者もいるのです。

よって、心のしんどさを取り除くお手伝いをしてあげることが、スピリチュアルカウンセラーの役目ではないでしょうか。カウンセラーも占い師もコーチングも宗教家もできないような、深い悩みを解決するお手伝いをするのです。

神様の正体

日本人にとっての神様は、実は先祖です。1000年ほどさかのぼると、私たちはみな同じ祖先にたどり着きます。さらに時代をさかのぼっていくと、イザナギ、イザナミといった日本神話の神々の時代にたどり着くのです。もちろん、イザナギ、イザナミの子供であるスサノオは、神武天皇の祖先ですから、現代の皇族の先祖であって、私たちの祖先ではありません。

しかし、“国生み“まで遡ると、人間は神が天と地を分割し、淡路島を作って、人間を作ったとされます。そうしたバックグラウンドを持つ私たち日本人は、DNAにバチや良心といった感覚を刻みつけているのです。

日本にとって、神様の正体は先祖であることは、ほぼ間違いありません。先祖はお墓に眠っていますが、そのお墓が合祀されたり、子孫がいなくなったりした後に祀られるのがお寺や神社です。よって、神社には地元の神様が祀られており、その正体はその地域を愛し、生を営んでいた町の人々なのです。

「バチが当たる」の正体

よって、バチが当たるとは、ご先祖様に顔向けできない何らかの感覚のことになります。親に対しては複雑な感情を持つ人も、祖父母や曾祖父母には、優しくされた人も多いのではないでしょうか。また、誰かに見守られている感覚を得たことがある人も少なくありません。

そうした感覚が、バチの反対語である「おかげ」であり、先祖が勝たせてくれるという感覚です。バチは、負けるべくして負ける、おかげは、勝つべくして勝つことですから、先祖を大切にしながら、運命に身をゆだねていくのも大切ではないでしょうか。

先祖を大切にすると、運気が良くなる？

先祖を大切にすると、運気は間違いなくよくなります。といっても、もう亡くなっていますから、物理的にはお墓をピカピカにしたり、お盆にお参りしたりすることで、先祖に手を合わせて、日々の感謝を告げることで運気は絶対によくなるのです。

結局、自分がいまあるのは、先祖が子供を作り、その子供が子供を作って自分を産みだしてくれたおかげなのですから、お墓はちゃんとしないといけませんし、墓にいたずらするなどはかなりのバチ当たり行為です。

バチが当たる礼拝所不敬罪

今、動画配信してお金を稼ぐために、あえてお墓に乗って卒塔婆・塔婆（とうば）を振り回す若者などがニュースになりますが、本当に良くない行為です。彼らはわざとやっているわけですが、これは「礼拝所不敬罪」という立派な犯罪です。

礼拝所不敬罪は、神社でもお寺でも教会でも、イスラム教のモスクでも適用されます。どのような礼拝所であっても、宗教的な場所にいたずらしたり、不敬なことをするのは罪になるのです。

たとえば、2008年に写真家の篠山紀信さんは、墓石にヌード女性を座らせて写真を撮り、礼拝所不敬罪と公然わいせつ罪で罰金刑になっています。墓石は先祖が眠る大切な場所であり、理屈では言い表せない敬虔な心を感じさせる場所ですから、特別に大切にされなければならないのです。

礼拝所不敬罪の存在も、バチが当たるということを私たちが知っていること、そして本当にそれが個人にとっても社会にとっても大切であることを意味しているのではないでしょうか。

バチが当たるのは、信じる人だけだが･･･。

スピリチュアルカウンセラーとして、依頼者が良心に従って日々を暮らすことを強く後押ししましょう。善き社会人、善き家庭人、善き市民を増やすのも、スピリチュアルカウンセラーの仕事のひとつです。クライアントとのつながりを通じて、善を循環させ、神様や天上の存在と、地上の人をつなぐ役目を持っています。

もし、あなたがバチについてより学びたいのであれば、もっともっと本格的なプロ講座があります。それがスピリチュアルカウンセラー養成講座で、精神的なテーマはすべて学べるといっても過言ではありません。

より深く学ぶために

あなたがより詳しく、上位の存在になりたいのであれば。このスピリチュアルカウンセラー養成講座を受けることを強くおすすめします。バチは信じる人だけに当たりますが、98％の人はバチの存在を信じていることでしょう。残りの2％は少し価値観の違う人です。

バチについてより詳しくなり、善き人を社会と家庭に増やすためにも、さらなる学びが必要です。バチについて詳しく語れる人は貴重ですから、あなたこそスピリチュアルカウンセラーとして活躍すべきだと考えられます。

心のパワーが得られ、見えない能力が覚醒し、世界が違って見えます。今までとはまったく異なる世界が拓けていくことになります。スピリチュアルカウンセラー養成講座は、あなたの人生を大きく変える力を持ちますので、ぜひ無料動画を受け取ってみてください。周囲への感化する力、インフルエンス（影響力）も大幅にアップしますので、無料動画だけでも大きな価値を持っています。