アカシックレコードとはなに? 概念をとらえて世界の叡智と繋がろう
皆さんは「アカシックレコード」という言葉を聞いたことはありますか?広まるようになったのは近代のため、まだまだ知らない方は多いかもしれません。
昨今ではアニメでも登場するようになった単語ですが、スピリチュアルにも世界の七不思議のようにも伝えられるため、概念を正確に把握している人は少ないでしょう。
今回はアカシックレコードの基本概念と、気になる繋がり方までお話していきます。
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アカシックレコードとはなにか
アカシックレコードを聞きなれない方からすると、文字から意味を推測するのは難しいかもしれません。それもそのはず、「アカシック」は英語ではありません。「アカシックレコード=akashic records」と綴りますが、「アカシック」の語源は古代インドのサンスクリット語の「アカシャ(akasha)」に由来しており、「空・虚空」を指します。
仏教には虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)という仏がいますが、虚空蔵菩薩が知恵の菩薩であるように「空・虚空」とは知恵を意味します。つまり、アカシックレコードとは知恵や叡智を記録したものである、といえます。
アカシックレコードのことを「アカシャ(知恵)の泉」と表現する人もいますが、一般的には、宇宙や人類、地球、この世界の全ての情報が記録されている場所をアカシックレコードと呼んでいます。
世界各国で同時期に似たような神話が生まれていたり、離れた国で交わったことのない人々が同時に同じような発明をしたりと、歴史の中で説明することのできない偶然が重なる時、「人類共通の図書館であるアカシックレコードにアクセスして、知恵の泉から情報を得ていたのではないか」といわれることもあります。
アカシックレコードにアクセスしたといわれる人物9選
アカシックレコードにアクセスすると、自分の研究・作品のアイディアや、今世を生きる使命、目的が分かるとされており、アカシックレコードにアクセスすることを「アカシックリーディング」といいます。
これまで実際にアカシックレコードにアクセスしたとされる偉人たちは大勢いるとされますが、代表的な9人をご紹介しましょう。
・サルバドール・ダリ
20世紀を代表するスペイン出身の天才画家のサルバドール・ダリは、睡眠中にアカシックレコードにアクセスし、取得した情報をメモしていたそうです。
・ニコラ・テスラ
ニコラ・テスラは18世紀に交流電流の発電装置を世界で初めて発明した人物で、発明する際の設計図はアカシックレコードから取得し脳内で描いていたそうです。
・エドガー・ケイシー
アメリカ出身の18世紀の霊能力者であるエドガー・ケイシーは、過去世や未来の予言などさまざまなリーディングをする際、アカシックレコードにアクセスして語っていたといわれています。
・ニール・ドナルド・ウォルシュ
19世紀の作家であり企業家でもあるニール・ドナルド・ウォルシュは、神(アカシックレコード)からインスピレーションを得ていたとされ、チャネリングした情報を書いた『神との対話』シリーズが有名な著書です。
・レオナルド・ダ・ヴィンチ
14世紀、イタリアの芸術家として有名なレオナルド・ダ・ヴィンチは、アカシックレコードの情報をもっとも正確に読み解いたとされている偉人です
。
・アルベルト・アインシュタイン
ドイツの19世紀の物理学者のアインシュタインは、睡眠時にアカシックレコードにアクセスして方程式が閃いていたといわれています。
・ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー
ロシア人の通称ブラヴァツキー夫人は、19世紀にはじまる神智学の始祖ですが、伝説の大陸「アトランティス」の情報を、アカシックレコードにアクセスして取得していたそうです。
・ルドルフ・シュタイナー
オーストリア出身の19世紀の哲学者ルドルフ・シュタイナーは透視能力を持っていたとされ、アカシックレコードを提唱した人物として広く知られています。
・シュリニヴァーサ・アイヤンガル・ラマヌジャン
インドの魔術師と呼ばれる19世紀の数学者シュリニヴァーサ・アイヤンガル・ラマヌジャンは、もともと満足に教育を受けなかったにもかかわらず数々の数学の公式を編み出した人物で、本人も証明することが不可能な数式もあり、閃きによって数式を取得していたそうです。のちの世でその正当性が認められた公式もあります。その公式の閃きは、眠っている間にアカシックレコードにアクセスしていたため、といわれています。
このように、世界的に天才といわれるような偉人の中には、アカシックレコードからアイディアを得ていたとされる人物が多くいます。彼らは時代や場所はさまざまで、アクセスの仕方も人によって異なっていました。
アカシックレコードの正体とは?
偉人たちがアクセスしてきたアカシックレコードの正体とは果たしてなにか、気になる人も多いかと思います。結論からいえば、存在を証明できた人はこれまでにいません。正体については諸説ありますが、物理的には見えないため、「潜在意識」である、とされることが多くあります。また、そういった情報が集まる次元がある、という考え方もあります。
しばしばオカルティズムとも混同されるため、存在を証明したいと考える人々にとっては、量子力学を使って明かそうとする人もいます。目に見えない大きさであっても、あらゆる物質には原子の種類と並び方によって情報が詰まっています。そこで、たとえばなんでも吸い込みバラバラにしてしまう宇宙のブラックホールの中に、物体が吸い込まれたとしましょう。物体が素粒子レベルにまで完全に分解され見えなくなったとしても、ブラックホールの表面に漂う分解されたものの渦(事象の地平面)に情報が集まっている、という考え方です。この考え方の法則では、果てしなく広い宇宙全体の表面を覆う渦に、宇宙全ての情報が集まりアカシックレコードが存在している、と唱えられています。
科学・非科学どちらにせよ、人間の肉眼では見えない世界であることには変わりなく、直接チャネリングした人にしか真実はとらえられないといえます。
アクセス方法・やり方とは?
自分の過去世や今世の使命を知りたい、世界の生い立ちを知りたい、革新的なアイディアを生み出したい、という人には、アカシックリーディングを実践したい方もいるでしょう。
先に挙げた9人の偉人たちもやり方は人によってさまざまですので、代表的な3つの方法をご紹介します。
① 瞑想
呼吸を整えたり精神を落ち着かせたりすることによって、瞑想状態に入ります。身体がリラックスした状態でアカシックレコードにアクセスします。
② 明晰夢
次に、夢から学びを得る方法があります。寝ている間は、夢を見たり見なかったり、覚えていたりいなかったり、人によってさまざまだと思いますが、夢の中で「自分は夢を見ている」と自覚することを「明晰夢」と呼びます。明晰夢は寝る前に自己暗示をかけたり、夢の内容を起きてすぐにメモする夢日記の習慣をつけたりすることで見ることができるようになります。夢日記の情報にアカシックレコードからのヒントがあったり、明晰夢の中で夢をコントロールしたりして、アカシックレコードにアクセスします。
③ デジャブ(既視感)
デジャブが起こること、つまり、日常生活のふとした瞬間に懐かしい気持ちになったり、すでに知っていることを発見したり、催眠療法中にビジョンを見たりすることもあると思います。その時、実はアカシックレコードにアクセスしている、といいます。
ほかにもアクセス方法はありますが、どれもなんらかの方法で潜在意識に働きかけるものです。身体は寝ていて意識は起きている寝る前や起床時、瞑想をしている時など、半覚醒状態の際には潜在意識に働きかけやすいようです。また、人は潜在意識では常にアカシックレコードにアクセスしているため、誰もがすでにアクセスできている、という説もあります。
まとめ
アカシックレコードの概念からアクセス方法までお話しましたが、いかがでしたでしょうか。これまで人類がアカシックレコードから引き出してきた情報に比べ、アカシックレコードに記録されている宇宙や地球の記憶は膨大なものなので、まだまだ謎に包まれている神秘な次元だと思います。
現代を代表する実業家の斎藤一人さんも存在を認めており、これからも人類によってアカシックレコードに関する新しい発見があると思います。ぜひご自身でもアクセスして人生の理解に活用されてみてはいかがでしょうか。