「ワンネス」の考え方でモヤモヤを吹き飛ばしハッピーに!
人には誰でも個性があります。個性がない人はいません。しかし、学校や会社など社会で生きていく上で、さまざまな人間関係を通じて自分を否定したり、自信を失って落ち込んだりすることもあるでしょう。
そんなとき、あなたの心を落ち着かせて穏やかにしてくれる考え方に「ワンネス」というものがあります。歌手のmiwaさんの曲にも『ONENESS』という名前のものがありますが、近年スピリチュアル業界で流行っている言葉でもあります。
ぜひ、「ワンネス」の考え方を知って、ご自身の生活を生きやすく変えてみてください。
Contents
ワンネスの概念とは?
「ワンネス」とはどんな概念なのでしょうか?「ONENESS」という英語を訳すと、「一体感、合一、一致」などの意味となりますが、スピリチュアル的な概念としては異なります。
スピリチュアル的な概念としての「ワンネス」は、「自分もこの宇宙もすべては同一である」という意味です。「全は一、一は全」という格言がありますが、宇宙は自分であり自分も宇宙である、といった「個と世界は同じ価値である」ことを表します。
このワンネスの概念の解釈はさまざまありますが、代表的な解釈を3つお話しましょう。。
ワンネスの代表的な3つの解釈
① 生命は魂の集合体に還るもの
「グループソウル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 以前『ソウルメイトと出会うには? 魂を磨いて運命の日に備えよう 』でも少し触れた考え方ですが、あらゆる魂は似た魂の集合体(グループ)から分かれて地上で肉体に宿って産まれるというものです。
1つ目の解釈はこのグループソウルの考え方と似ていて、動物も人間も関係なく、あらゆる生物の生命の源はひとつで、ひとつの魂の集合体から分離されて産まれたというものです。
そのため、死んでも魂の集合体に戻るだけであり、集合体も自分も同じ意識なのです。ワンネスを引き寄せの法則と関係があるとする人もいますが、同じ意識をもっている者同士なら引き寄せは偶然でなく必然的に起きているといえるでしょう。
②原始意識がワンネスである
2つ目の解釈は「ワンネスとは原始意識である」という考え方です。スイスの有名な心理学者のカール・ユングは人間の意識は3種類に分かれるとして以下のように分類しています。
◆顕在意識:自分の管理下にあり、日常で考えたり行動したり自己認識できる意識
◆潜在意識:体験によって無意識に溜まっていく無自覚の意識
◆原始意識:潜在意識よりさらに深くにある意識
原始意識は人類や生物すべての意識とつながっているとされ、その多くの人が無自覚な共通意識のことを集合的無意識と呼んでいます。国や言語、民族が違っても、理屈でなく感覚で物事を共通認識する力があると過去の実験でも証明されています。
たとえば、言語のないクラシック曲や解説のない絵画に感動したり、同じものを見て同じタイトルを選ぶことができたり、と生まれ持った普遍的な共通意識があるのではないかといわれています。
人間だけではなく動物も同じで、絶対に伝達することができないほど離れた場所に生息する動物が同時に同じ行動をとれるようになる現象(百匹目の猿現象)も確認されています。これも深い潜在意識で個々が繋がっているからといわれています。
こういった普遍的な共通認識は、以前『アカシックレコードとはなに?概念をとらえて世界の叡智と繋がろう 』の中でご紹介した「アカシックレコード」である、という人もいます。
「アカシックレコード」は人間や生物や宇宙が体験した、あらゆるすべての事象、想念、感情などを記憶する知恵の泉です。わたしたちが日々体験したことは、随時その泉に情報として保管されており、必要なときに潜在意識でアクセスして取り出している、というわけです。そのため、同時期に別の場所で同じ概念をもつ動物や人間が生まれる、と解釈できます。このアカシックレコードが宇宙のひとつの意識で、その一部が自分だとすれば、いつでもアクセスすることができます。
こういった深い潜在意識を大事にする考え方は、ワンネスだけではなく、ネイティブハワイアンの考え方にもあります(くわしくは『唱えればすごい効果!? ハワイの知恵「ホ・オポノポノ」』を参照)。
③ 科学的に宇宙も自分も同じであると証明されている
量子力学では「この世のすべてのものがエネルギーを持っており、宇宙の持つエネルギーと同じである」(すべてはひとつ=ワンネス)であるといいます。
また世界に衝撃を与えたニュースとして、2006年8月14日付の米紙ニューヨーク・タイムズに掲載された、マウスの脳の神経細胞と銀河がつながる水素ガスの宇宙網とを比較した記事があります。規模感は違いますが、両者の構造は非常に酷似しており、同様の複雑性と自己組織化(それぞれが意識しなくても自律的な行動によって秩序ある大きな構造をつくり出す現象)があるといいます。
さらに、人間の脳と宇宙網のシミュレーションの構造も類似しており、「同様のネットワーク力学の原理で形成されている可能性がある」という研究結果となりました。これは、まるでマトリョーシカのように、宇宙の構造と、宇宙の一部である人間の構造が同じである(フラクタル構造)可能性を意味しており、わたしたちは宇宙であり、宇宙もわたしたちの延長線上にあることを示唆しているという人もいます。自分は宇宙の一部であるし、自分が行ったことは宇宙にも影響しうるという考え方です。
なぜワンネスが大事なのか?
3つの解釈をご紹介しましたが、どれも宇宙と自分が同一であるという結論だったと思います。なぜ、このワンネスという考え方が大事にされているのでしょうか。
人間は古くからあらゆるものに名前や概念をつけて区別することで、自分と自分以外の万物を把握してきました。現代の子供たちも、物心つく頃には集団の中で生活することで他者と自分を比較するようになります。
この他者との区別が、自分と世界の間に強烈な境界線をひいています。思想や宗教の中に、「宇宙は自分である」「光と闇、善と悪どちらも包括している」という境界線をなくし、区別することから解放された境地を「悟り」の境地と唱えているものもあります。
誰かを批判したり、比較したりすることで自己否定する苦しみから逃れるとき、非常に深い平穏が訪れるのではないでしょうか。
ワンネスを活用して生きる
この素晴らしいワンネスという概念を活用すると、日常生活をハッピーに過ごすことができます。
・すべてはもともとひとつの存在だから、比較することはやめて愛情をもって相手を見よう
・時間や価値観も人間が生み出した考え方だから縛られずに生きよう
・宇宙と共通して感じていることだと思えば、達観して折り合いをつけられる
上記のように、日頃のモヤモヤした気持ちを解釈の力で好転させることができます。
まとめ
ワンネスは一概念ですが、人生をハッピーにしてくれる考え方です。自分と世界との境界線をなくすことで、ワンネスという悟りの境地に達するわけですが、ワンネスを体感したからといって物事や人の個性を感じなくなるわけではないので、安心して取り入れてみてください。
一個人の人間の意識が宇宙に影響していると思ったら、ワクワクする人もいるでしょう。母なる宇宙と自分が同一というワンネスの考え方は、すべてが自分であると受け入れることで愛を感じる最高のヒーリングかもしれません。ぜひ実践してみてください。