唱えればすごい効果!? ハワイの知恵「ホ・オポノポノ」
みなさんは実生活でいつも同じ問題に直面したりしていませんか? 学校・職場の人間関係や、お金、恋愛などでなにか問題があるのなら、それは「ホ・オポノポノ」の力で解決できるかもしれません。
「ホ・オポノポノ」はハワイのヒーリングメソッドですが、世界中で取り入れられている問題解決の方法です。もちろん日本でも実践している人がいます。ぜひ、この「ホ・オポノポノ」の考え方ややり方を知って、あなたも実生活の問題と向き合ってみませんか?
Contents
ホ・オポノポノとは?
「ホ・オポノポノ」とは、およそ400年前からハワイの人たちに受け継がれてきた問題解決の方法です。簡単にいえば、自分の潜在意識をクリーニングすることで、心や体の不調を改善できるというものです。
ハワイ語で「ホ・オ」は “目標・道” 、「ポノポノ」が“完璧” をさし、古代ネイティブハワイアンの間では「1人の指導者のもとで関係者が徹底的に議論し、神と対話することで心を癒す」という手法だったようです。
現代で流行っている「ホ・オポノポノ」は、複数人でなく1人でもできるように改良されたもので、ハワイの人間州宝・ハワイ伝統医療スペシャリストであるモーナ・ナラマク・シメオナ氏が考えた『SITHホ・オポノポノ(セルフアイデンティティー・スルー・ホ・オポノポノ)』という手法になります。
「SITHホ・オポノポノ」の公式サイトによれば、アメリカやヨーロッパだけでなく、国連やユネスコ、WHO、ハワイ州立大学などでも、「ホ・オポノポノ」が取り入れられているそうです。それほど問題解決に効果的だということでしょう。
第一人者はヒューレン博士
「ホ・オポノポノ」が広まったのには、イハレアカラ・ヒューレン博士の存在が欠かせません。
医科大学の学長の経験もあるヒューレン博士は「ホ・オポノポノ」と出会い、当時勤めていたハワイの州立病院で殺人などの重罪を犯した精神障害者に「ホ・オポノポノ」を実践したところ大きな効果を上げたそうです。その効果は、数年後に囚人病棟には患者が一人もいなくなったほどです。
これによりヒューレン博士は「ホ・オポノポノ」研究の第一人者として考えを広めていきましたが、残念なことに今年2022年の1月15日に82歳でお亡くなりになりました。
ホ・オポノポノのやり方
気になるやり方ですが、非常にシンプルで、自分を慈しむ4つの言葉をくり返し心の中で唱えるだけです。その4つの言葉はこちらです。
「ごめんなさい」
「許してください」
「ありがとう」
「愛しています」
あまりにシンプル過ぎるため疑う人もいますが、これは難しいプロセスを踏んだ方がよさそうに思えるという心理によるものです。また、12のステップを踏むやり方を提唱する人もいますが、この4つの言葉を唱えるだけで十分効果があります。
もし「ごめんなさい」や「許してください」という言葉に抵抗があるようなら「ありがとう」「愛しています」のみでも大丈夫です。さらに、目の前の問題に心がついていかず「ありがとう」にも抵抗がある場合は、「愛しています」のみを唱えるだけでよいとされています。
唱える回数は人によってさまざまですが、1日に1000回とも2000回とも言われており、声に出さなくて良いので、とにかく心の中で唱え続けることが大事です。
また、唱える時には
① 無心でただ唱える
② 自分の問題となっている記憶にフォーカスしながら唱える
という、2つのやり方があります。
現状苦しい思いをしており自分と向き合うのが困難な人は、まず①の無心でただ唱えることから始めましょう。
苦しい記憶から時間が経っており自分と向き合える人は、②のやり方で自分の問題だと感じる記憶を思い出しながら、そのときの自分の感情や感覚に対してクリーニングをかけるために唱えていきます。
いわば、①は何もない空間で雑巾がけをしているようなもので、②は汚れがある床を見つけて雑巾がけをするようなもの。心のつかえになっている記憶を掘り出してアクセスします。
実践する上での5つのポイント
一見シンプルに見えて奥が深い「ホ・オポノポノ」ですが、実践するにあたってポイントがいくつかあるので、おさえておきましょう。
ポイント① 効果を期待しない
「期待をする」ということは執着に値し、心のつかえになります。そのため期待することはやめましょう。
ポイント② 感情は込めなくていい
「なかなか感情を込めて何回も唱えられなくて…」と悩む方がいらっしゃいますが、言葉に感情をこめる必要はありません。ただ唱えるだけでよいのです。
ポイント③ 声に出さなくていい
声に出して唱えたがる人もいますが、淡々と心の中で唱えるようにしてください。なぜなら潜在意識に働きかけ、内なる自分とより向き合っていくためです。
ポイント④ 唱える順番はなんでもいい
4つの言葉はどの順番で唱えても大丈夫です。習慣化するまで唱えられるよう、自分で組み合わせていきましょう。
ポイント⑤ 全部言えなくてもいい
「ありがとう」「愛しています」の2つの言葉に、残りの2つの言葉の意味も含まれているため、無理して4つすべての言葉を言おうとしなくてよいのです。もっとも大事なのは「ありがとう」の言葉ですので、唱えながら言葉とエネルギーの波動の効果を体感してみてください。
ポイント⑥ やることを自分に強要しない
強迫観念のように「毎日継続しなければならない」と思う必要はありません。自分を縛り過ぎず、実践してみてください。
不思議体験をする人も!どんな効果があるの?
「ホ・オポノポノ」を実践すると不思議な体験をしたり、すごい効果があるといわれていますが、果たしてどんな効果があるのでしょうか? 実際に体験した人の声を集めてみました。
・いろんなことを問題としてとらえなくなった
・神様へのお願いが叶いやすくなった
(頭の中のゴミがきれいになるので、宇宙・神に願いが通しやすくなる)
・必要なものが必要なタイミングで揃った
・体の不調が治った(肩こりや息切れ、腰痛、悩む時間が減るなど)
・睡眠の質が向上し、長年の肉体の慢性疲労が回復した
・直感力が増して、シンクロニシティー(偶然)が増えた
・自分の肉体感覚に敏感になった
・リーディング、チャネリング能力が上がった
・感覚が研ぎ澄まされ宇宙への信頼度が増した
・自分の決断に迷いがなくなった
・出会う人の引き寄せが変わって仕事がうまくいくようになった
・お金の使い方が変わった
いかがでしょうか。メンタル面だけでなく肉体にも変化があるのが特徴です。肉体の疲労は心の病に直結しており、心の問題が解決することで心も肉体もヒーリングされるようです。
ネイティブハワイアンの考え方
目の前の問題を解決するために自分の潜在意識に働きかける「ホ・オポノポノ」ですが、顕在意識と潜在意識という区別はご存じでしょうか。
顕在意識は意識がはっきりしている状態で、潜在意識は普段眠っている自分の意識です。意識全体を氷山だとしたら、顕在意識として自分のことを把握している意識はその一角のみで、残る9割以上が潜在意識といわれています。
ネイティブハワイアンの考え方では、この顕在意識と潜在意識のほかに「神聖なる存在」と「超意識」という概念があります。氷山でいうと頂点にあるのが「神聖なる存在」。次に超意識、顕在意識、潜在意識と下へ続きます。
それぞれに意味があり、正常なエネルギーの流れはこの4つの存在の働きかけによって成り立っており、このエネルギーの流れが歪んでいる場合、「ホ・オポノポノ」を実践して元に戻していくことができます。
<自分の意識のピラミッド>
1.神聖なる存在(神・宇宙/ディヴィニティー)
神、宇宙、命の源、大いなる自然、記憶ゼロ空間
2.超意識(父/アウマクア)
潜在意識と神聖なる存在を結びつける存在。ハイヤーセルフのいる場所。
3.顕在意識(母/ウハネ)
普段認識している頭や心。自覚できる記憶は少ない。
4.潜在意識(子/ウニヒピリ)
宇宙創世からの膨大な記憶データが蓄積されている。
潜在意識のことをハワイ語で「ウニヒピリ」といい、「子供」の意味があります。自分の潜在意識と向き合うときには、自分を別人格として顕在意識で客観視し、母のような気持ちで愛情深く見守る必要があります。
この世で起きているすべての事象は、良いことも悪いことも100%自分に責任があると考えられており、問題がある記憶や解決するための手立ても自分の潜在意識の中にあります。
クリーニングの考え方も潜在意識から始まります。顕在意識が潜在意識の記憶に働きかけることで、問題のある記憶を上書きし、クリーニングします。するとクリーニングの意志を受けた潜在意識はそれを超意識に伝えます。そして超意識がクリーニングすることを神聖なる存在に伝え、神聖なる存在が記憶を消去して、本来の魂の輝きを発揮できるようにインスピレーションを降ろしてくれるという流れになっています。
まとめ
「ホ・オポノポノ」のシンプルなやり方の前提には、400年の歴史があるネイティブハワイアンたちの深い考え方が眠っています。
普段からいい言葉を使うことや、瞑想も同じ効果があるといわれていますが、問題を解決し、今の人生を謳歌するためにも、ぜひハワイの教えに則って「ホ・オポノポノ」を実践してみてはいかがでしょうか。