運命の人や自分の過去生がわかる前世療法「ヒプノセラピー」
あなたは生まれ変わりを信じていますか? 日本には古くから死んだら生まれ変わる思想がありますが、それは日本の土着の文化や、仏教の輪廻転生の教えからきています。
死んだらあの世へ行って、神様や仏様に会って、また生まれ変わってくる…。もしこれが本当だとしたら、前世が気になりませんか? 自分が前世でどんな人生を送っていたのか、どんな仕事をしてどこの国に住んでいたのかなど、知ると面白いことばかりです。今回は前世を知ることのできるセラピーに注目します。
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前世療法「ヒプノセラピー」とは
前世を知るために占いをしたり、チャネリングしてもらう人もいると思いますが、今回ご紹介するのは前世療法です。前世療法はもともと心理学者の臨床研究によって始まりました。心理カウンセラーが相談者の心の悩みを解決するために、退行催眠の誘導をすることで過去のトラウマのあった時期まで遡り、幼少期の記憶を確認することで心の傷を癒してトラウマを解消するという療法があります。
しかし、退行催眠中に明らかに幼少期や今の人生では経験し得ないような話を始める患者が多くいたのです。それにより心理学者や精神学者が前世の記憶について研究し、患者の話す前世と歴史上の事実や、過去に暮らしていたと証言する場所への訪問などを通して、人には前世があり生まれ変わってこの世へ来ているという仮説が濃厚になりました。
前世があるかどうかを信じる、信じないに関わらず人は生まれ変わっており、どんなに前世を信じていない人でも、前世療法で記憶を遡っていくと自分の意志とは関係なく前世の記憶を話し始めるそうです。そんな前世療法のことを「ヒプノセラピー」と呼びます。
生まれ変わりの法則
臨床心理の研究によって人が生まれ変わるときにはある程度の法則も見えてきました。過去生を話す人の確率や、本人が話す前世の社会情勢、年齢などから人は約100年の周期で生まれ変わることがわかりました。また、死ぬと魂になって過去生を振り返って今回の人生から気づきを確認し、次に生まれ変わる生の準備をします。そして、その時に前世からずっと抱えている魂の課題をクリアするために、次はどんな設定のもと生まれてくるかを決めるのです。
この記事を読んでいる方の中には、死ぬことへの恐怖を感じている人がいらっしゃるかもしれません。しかし、前世療法を体験した彼らの証言では、たとえ事故など傷によって死ぬことがあっても、死の苦しみは一瞬でありすぐにふっと体が楽になるそうです。軽くなった体(魂)は肉体を抜けて上昇していったり、気づいたら先に亡くなっていた親族(祖父母、両親など)がガイドとして迎えにきてくれていたりするそうで、迷わず生まれ変わりのサイクルに乗れるように誘導してもらえます。
運命の人はわかる?
今の恋人との前世での関係や、両親や子供とはどんな関係性だったのか気になる人は多く、ヒプノセラピーを申し込む人の理由に多く挙げられています。前世は一回だけではなく人によっては何度も生まれて変わっているのですが、その過程でどんなメンバーと家族だったかを知れば今世の人間関係の理解が深まります。
たとえば、今世の夫が前世では娘や兄弟だったり、近しい人ほど何度も親族として生まれ変わっています。とくに夫婦は何度も夫婦として生まれ変わることが多く、それは似た魂の課題を持つ者同士として一緒に生まれ変わりをくり返すことで課題を解決するためなのだそうです。
夫婦はソウルメイトであることも多く、同じグループソウルから生まれた魂と考えると運命の人といえるでしょう。まだ結婚相手になるパートナーがいない人は、前世療法を体験することで意外と身近な人が運命の人だと気づくことができるかもしれません。
前世療法の体験談
前世療法を受けた患者の体験談は複数残っており、それぞれのしがらみからの解放や他者理解に役立っています。自分で考えても悩みが解決しないとき、前世療法をすることで理解を深めるきっかけをつくることができます。
①前世がユダヤ人
過去生がナチスドイツ時代のユダヤ人であると証言、推測できる人の多くが、今世では白人に生まれ変わっています。人種的な差別を受けてきたため、生まれ変わるときに白人側になりたいと望み、今世の設定をしていることがわかっています。
②水が怖い
幼い頃からなぜか水が怖くて、家族も不思議に思っていたところ、前世療法により過去生で水死した経験があったことがわかったケースがあります。過去生の記憶を受け継ぎ今世でも水を恐れていると知ることで、本人は気持ちがやわらぎ、今は別の生を生きていると前向きになれた人もいます。
③前世で夫婦
子供がなぜか自分のことをよく理解してくれている気がして前世療法を行ったところ、前世で夫婦関係にあり、生き別れになって悲しんでいたところ、今世では自分の子供として生まれてきていたと知り、より愛情深く接するようになったという人もいます。
自分でやるやり方
前世の体験をしてみたい!と、自分でやってみたくなる方もいるでしょう。もちろん自分で行うやり方もあります。手順は簡単なので、以下を参考にしてみてください。
①体をリラックスさせる
まずは体をリラックスできる状態にし、横たわる人は横たわります。室内温度や音など、妨害されるものがない快適な状態にし、自分自身に集中できる環境をつくります。
②階段を降りる
次に白い階段をイメージします。そしてこの階段を一段ずつ下がっていき、一番下にドアがあるので、そのドアを開けます。
④ 過去のイメージをつくる
ドアを開けると今のあなたがいます。そこからどんどん過去の自分を遡ってイメージしていきます。すると幼少期のイメージの先に、生まれる前や前世の自分のイメージが浮かんできます。
⑤ 10まで数える
終了したいと思ったら、「10数えたら意識が戻る」と念じ、「1…、2…、3…」と10まで数を数えます。数えるごとにどんどん意識が覚醒して現世に戻ってくるのを感じます。そして10を数え切ったとき、完全に覚醒し、目を開けます。
このようにシンプルに伝えると少ないステップなのですが、実際には自分の潜在意識に入り込んでいくため、ちゃんと専門として前世療法を行っているクリニックや機関に誘導してもらった方が確実です。中には前世であまりに辛い体験をしたため、その時代まで遡って辛くなってしまう人もいます。そのときに冷静に判断して、意識を覚醒させる誘導をしてくれる人がいる方がよいでしょう。
トラウマがあまりなかったり、前世よりも今世に注目すべきと潜在意識や自分のハイヤーセルフが判断している場合は、前世が見えないこともあります。人によってまちまちなので正解はありません。あくまで今世を生きやすくするためにポジティブに前進するための悩みの解消や発見に繋げるためのものです。
まとめ
前世療法をする前には、なぜ行うのかを明確にしてから臨むとよいでしょう。前世療法の施術者を育成する資格スクールなどもありますので、興味のある人はチャレンジするのも面白いかもしれません。ぜひ、前世を知ることで自分への理解を深め、課題解決や周りの人間関係を良好にすることに活用してみてください。