力が強い日本の神様ベスト10 パワースポット(神社)へ行こう!
日本人なら一度は神社に行ったことがあるでしょう。お正月の初詣や七五三、お宮参りなどの人生における大事な行事のほか、近年ではパワースポットめぐりとして訪れる人も多くいます。ただ、パワースポットに行きたい! と思っても、どんな神社に行けばご利益があるのかわからないと参拝する意味がありませんよね。
そこで今回は、日本の力の強い神様を10位までランキング順に発表し、力の強い神様が祀られた神社を複数ご紹介します。ぜひ、パワースポットめぐりにお役立てください。
Contents
第1位 天之御中主神
第1位は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)です。太古の時代、世界が混沌としていたときに、最初に現れた神様が天之御中主神です。日本の神様の中では天照大御神が有名であるため、1位と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、最初に現れた神様はまさにエネルギーの塊で、天の中心を司る強い神様です。天之御中主神には、長寿、無病息災、病気平癒、開運招福、厄除、安産などのご利益があります。
<天之御中主神を祀る神社>
・東京大神宮(東京都)
・天津神社(京都府)
・サムハラ神社(大阪府)
・鎮宅霊符神社(奈良県)
・天之御中主尊神社(滋賀県)
・天御中主神社(和歌山県)
第2位 高御産巣日神・神産巣日神(造化三神)
第2位は、天之御中主神とともに「造化三神(ぞうかさんしん)」と総称される、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と神産巣日神(かみむすびのかみ)です。造化三神は世界を創造した三柱の神様のことで、高御産巣日神と神産巣日神も天之御中主神と同様に強い創造のエネルギーを持っています。「高御産巣日(たかむすび)」は高い木を表し、強い生命力を司り、「神産巣日(かみむすび)」は神聖なエネルギーを司ります。
<高御産巣日神と神産巣日神を祀る神社>
・東京大神宮(東京都)
・高城神社(埼玉県)
・宇奈多理坐高御魂神社(奈良県)
・京都大神宮(京都府)
・阿須須岐神社(京都府)
・サムハラ神社(大阪府)
・七夕神社(福岡県)
第3位 宇摩志阿斯訶備比古遅神・天之常立神(別天津神)
第3位は「別天津神(ことあまつかみ)」とされる宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)と天之常立神(あめのとこたちのかみ)です。宇宙から天を裂いて造化三神が産まれた後に、現れたのがこの二柱の神様で、宇摩志阿斯訶備比古遅神は生命力を、天之常立神は天の守護や永遠を司る神様です。
<宇摩志阿斯訶備比古遅神と天之常立神を祀る神社>
・胸形神社(栃木県)
・蟻通神社(大阪府)
・石切神社(大阪府)
・出雲大社(島根県)
・金持神社(島根県)
・浮島神社(愛媛県)
・高見神社(福岡県)
第4位 伊邪那岐神・伊邪那美神
第4位は、伊邪那岐神(いざなきのかみ)と伊邪那美神(いざなみのかみ)です。この二柱の神様は日本で初めての男女の神様で、日本列島を産み出した国産みの神様たちです。混沌とした地上を矛でかき混ぜて大地を固め、淡路島をはじめとし、次々に国をつくった力のある神様です。伊邪那美神は、最後に火の神様である火之迦具土神(かぐつちのかみ)を産んだことで命を落とし、黄泉の国に行く伝説があり、生死の概念もこのときに生まれたとされます。
<伊邪那岐神と伊邪那美神を祀る神社>
・揖夜神社(島根県)
・住吉大社(大阪府)
・多賀神社(滋賀県)
・自凝島神社(兵庫県)
・伊弉諾神宮(兵庫県)
・石屋神社(兵庫県)
第5位 天照大御神
第5位は有名な天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。皇祖とされるため、神棚の真ん中に天照大御神のお札が飾ってあることが多く、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。天照大御神は、伊邪那岐神が死んだ伊邪那美神を追って黄泉の国へ旅をした後に、伊邪那岐神の左目から産まれた太陽を司る神様です。すべての天津神(天界にいる神様)を治める女神でもあります。天照大御神が悲しんで岩屋に隠れてしまった岩戸伝説の中では、天照大御神が隠れると世界が真っ暗になってしまったとされており、そのくらい影響力のある強い神様です。
<天照大御神を祀る神社>
・大日霊貴神社(秋田県)
・尾崎神社(石川県)
・伊勢神宮(三重県)
・檜原神社(奈良県)
・御霊神社(大阪府)
・日向大神宮(京都府)
・廣田神社(兵庫県)
・八倉比売神社(徳島県)
・弊立神社(熊本県)
・天岩戸神社(宮崎県)
第6位 月読命
第6位は月読命(つくよみのみこと)です。天照大御神と同じタイミングで伊邪那岐神の右目から産まれた神様で、太陽を司る天照大御神に対し、月読命は月や夜を司る神様です。日本神話では太陽神が最高神とされていますが、近年の歴史では、もともと日本に十五夜のような月の信仰があったとされ、土着の信仰としても月読命は注目されています。そのためか、農業・農耕の神様ともされています。
<月読命を祀る神社>
・月夜見神社(青森県)
・出羽三山神社(山形県)
・可蘇山神社(栃木県)
・月読神社(三重県)
・西寒田神社(大分県)
第7位 須佐之男命
第7位は須佐之男命(すさのおのみこと)です。月読命と同様、天照大御神と同じタイミングで伊邪那岐神の鼻から産まれた神様で、三兄弟の末っ子にあたる大気を司る神様です。母と姉が大好きで、わがままを聞き入れられないときは気性の荒い性格なのですぐに世の中を荒らしてしまいます。問題児ではありますが、現在の天皇家の家宝・三種の神器の一つの十拳剣(とつかのつるぎ)で八岐大蛇(やまたのおろち)を退治するなど、英雄にもなった神様です。
<須佐之男命を祀る神社>
・武蔵一宮氷川神社(埼玉県)
・須佐之男命神社(大阪府)
・須佐神社(島根県)
・八重垣神社(島根県)
・熊野大社(島根県)
第8位 大国主命
第8位は大国主命(おおくにぬしのみこと)という国津神(地上の神様)です。須佐之男命が助けた櫛名田比売(くしなだひめ)を嫁にし、産んだ子孫で、地上を治めていましたが、ある時、高天原(たかまがはら)から天照大御神の使者が訪れて、武力行使に負け、出雲大社を修復することを条件に国を譲ったという国譲りの伝説が有名です。医薬、国造り、農業、縁結びの神とされており、妻がたくさんいてその間に180柱もの神様を産んだと言われています。
<大国主命を祀る神社>
・大国魂神社(東京都)
・大国主神社(大阪府)
・日吉大社(滋賀県)
・出雲大社(島根県)
第9位 瓊瓊杵尊
第9位は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)です。天照大御神の孫で、地上を平定する命を受け、三種の神器を持って宮崎の高千穂に降臨し、地上を治めるようになったという天孫降臨の伝説が有名です。「瓊瓊杵(ににぎ)」は「にぎやか・にぎわう」という意味の「にぎ」を重ねた言葉で、お米の豊穣を祈ってつけられた名前です。そのためご利益は五穀豊穣や国家安寧、商売繁盛などがあります。現在の天皇家の祖神でもあります。
<瓊瓊杵尊を祀る神社>
・愛別神社(北海道)
・駒形神社(岩手県)
・烏森神社(東京都)
・箱根神社(神奈川県)
・穂高神社(長野県)
・富士山本宮浅間神社(静岡県)
・椿大神社(三重県)
・高千穂神社(宮崎県)
・霧島神宮(鹿児島県)
・新田神社(鹿児島県)
第10位 海幸彦・山幸彦
第10位は、海幸彦(うみさちひこ)と山幸彦(やまさちひこ)です。この二柱の神様は、瓊瓊杵尊が妻の木花佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)に産ませた子供で、産屋に火をつけて火中で産ませたため、本来は火照命(ほでりのみこと)と火遠理命(ほおりのみこと)と言います。海千山千といわれる伝説では、山幸彦が主人公となり海神の娘の豊玉姫(とよたまひめ)と結婚し、「潮盈珠(しおみつたま)」と「潮乾珠(しおふるたま)」を使って潮の満ち引きをコントロールし兄の海幸彦を懲らしめたとされ、浦島太郎伝説のモデルになっています。「潮盈珠」と「潮乾珠」は、現在も鵜戸神社(宮崎県)で保管されています。また山幸彦の孫は初代天皇の神武天皇のため、山幸彦も皇祖とされています。
<海幸彦と山幸彦を祀る神社>
・箱根神社(神奈川県)
・南宮大社(岐阜県)
・知立神社(愛知県)
・大虫神社(福井県)
・若狭彦神社(福井県)
・高千穂神社(宮崎県)
・潮獄神社(宮崎県)
・鵜戸神社(宮崎県)
・鹿児島神社(鹿児島県)
・益救神社(鹿児島県)
まとめ
日本には八百万の神様がおり、どの神様も面白い役割を司っているのですが、とくに日本神話で重要なポジションを担う力のある神様とその神社をご紹介しました。
ぜひ今回ご紹介した神社を訪れて、偉大な神様のパワーをチャージしてみてください。