よくモメる夫婦やカップルは主語が「あなた」になっている

「夫婦ゲンカが絶えない」
「カップルでいつもモメている」
そんなパートナー同士の場合、「主語」の使い方を意識すると、コミュニケーションが円滑になり一体感が生まれやすくなります。
夫婦やカップル同士の会話で使う主語を「あなた」や「私」から「私たち」に変えると、当事者意識が生まれて積極的によりよい関係を築きたいモチベーションが高まるのです。
そこでこの記事では、夫婦やカップルが上手くいくために「私たち」を主語に考えるテクニックをお伝えします。
Contents
よくモメる夫婦やカップルは主語が「あなた」になっている
夫婦やカップルで大切なことは、気持ちの伝え方です。こまめにコミュニケーションを取って、お互いの気持ちを確認しておくと、大きなトラブルに発展するのを防ぐことができます。
しかし、距離感が近くなればなるほど「家族」の感覚が強まるため、ついつい「こんなことを話したら相手が嫌な気持ちになるのでは」「言わなくてもわかってくれているだろう」といった遠慮や甘えが出てくることが少なくありません。
ちょっとした伝え方がケンカやモメごとの原因に
ちょっとした伝え方次第で、相手を怒らせたり、お互いが傷ついたりするものです。例えば、自分の気持ちを伝えるとき、次のような言い方をしていませんか。
- 「お願い」ではなく「指示」や「命令」をする
- やってくれて当たり前だからと感謝の気持ちがない
- 相手の体調や機嫌に関係なく一方的に伝える
- その場で伝えず後になって不満や注意をする
とくに2番目の「やってくれて当たり前だからと感謝の気持ちがない」という点は、夫婦やカップルの人間関係に亀裂を入れてしまう重要な問題です。
ひとつずつ見ていきましょう。
「お願い」ではなく「指示」や「命令」をする
こどもを注意するように、叱ったり、命令したりしていませんか。
「ちゃんと服はハンガーに掛けてっていったよね!」
「夕飯が要らないなら連絡してよ」
怒りや不満が一杯の状態で伝えてしまうと、相手もつい感情的になってしまいます。
やってくれて当たり前だからと感謝の気持ちがない
些細なことでもちゃんと「ありがとう」を伝えることが大切です。
家事をしてくれたら、心の中では当たり前と思っても、一言感謝の気持ちを伝えると、相手も気持ちよく次の機会もやってくれるはずです。
相手の体調や機嫌に関係なく一方的に伝える
人間なので体調が良くないとき、仕事で色々あって機嫌が悪いときもあります。そんな状態の相手に、こちらの感情をストレートにぶつけても疲れさせてしまうだけです。
不満を伝えたりお願いをしたいときは、相手の機嫌を見極めることがポイントです。
その場で伝えず後になって不満や注意をする
相手が忘れてしまった頃に不満を伝えたり、昔の話を蒸し返したりしていませんか。
自分は鮮明に覚えていても、その場で伝えないと相手は忘れてしまうことはよくあります。言いたいことがある場合は、なるべくその都度伝えるほうがお互いの関係にマイナスになりません。
「あなた」が主語だと夫婦やカップルがケンカしやすい理由
パートナーへの伝え方で大切なポイントに、主語の選び方があります。
とくによくモメる主婦やカップルは、主語が「あなた」になっている場合が多く見られます。
なぜ主語が「あなた」で話してしまうと、ケンカやトラブルが起きやすいのでしょうか。次のような理由があります。
- 相手にばかり求めている
- 自分一人で頑張りすぎてしまう
- お互い共通する問題が確認できない
- 当事者意識が育たない
なかでも3番目の「お互い共通する問題が確認できない」というポイントは、一方のパートナーしか問題となる情報を把握していないため、根本的な解決が難しいからです。
以下で、ひとつずつ解説していきます。
相手にばかり求めている
「ちゃっとやって!」
「これくらいなんでやれないの!?」
日常的にこうした伝え方をしていませんか。
実は、2つのフレーズの主語は「あなた」です。
「(あなたが)ちゃんとやって!」
「(あなたは)これくらいなんでやれないの!?」
つまり、相手にすべて押しつけて自分は責任がないというスタンスで伝えています。例えちょっとしたことでも、一方的に言われてしまうと、相手はムキになったり、やる気をなくしたりしてしまうでしょう。
自分一人で頑張りすぎてしまう
「あなたのために家事をしている」
「あなたが気持ちよく過ごせるようにペースを合わせている」
主語をあなた中心で考えて行動すると、すべて自分で抱え込んで頑張り続けることになります。最初のうちは上手くいっても、やがて「相手が当たり前と思って感謝をしてくれない」「自分ばかり大変な思いをしている」など、そのうち不満が爆発するのです。
お互い共通する問題が確認できない
「言わなくてもわかり合えている」と思っている夫婦やカップルほど、コミュニケーション不足で必要な情報が伝わっていないことがあります。
お互いにあなたが主語になっている夫婦やカップルは、関係を改善して維持していくための情報が共有できていません。そのため、いざ大きな問題が生じたときには、相手を信じられずに関係がこじれたり、壊れてしまうのです。
当事者意識が育たない
「あなたがやってくれて当たり前」
「あなたのためにやっている」
こういったどちらか一方に負担がかかる関係性が続くと、夫婦やカップルの問題を一緒に解決していこうという当事者意識が育ちません。
「相手がやってくれるから・・・・・・」とすべてを任せきって、片方のパートナーの負担だけが増えていき、信頼関係が続かなくなってしまいます。
なぜ主語を「私たち」に変えると夫婦やカップルの関係が良くなるのか
「あなた」ではなく「私たち」に主語を変えることが夫婦やカップルの関係を良くするために重要なポイントです。私たちを基本にして物事を考えると、次のようなメリットが生まれます。
- 夫婦やカップル単位で当事者意識が育つ
- コミュニケーションが円滑になる
- 自分と相手の役割分担が明確になる
- 相手に上手く甘えられるようになる
- 相手への気づかいが生まれる
とくに3番目の「自分と相手の役割分担が明確になる」という点は、お互いがやるべき立場がはっきりするので、日常的な不満やストレスが少なくなっておすすめです。
以下、ひとつずつ確認しておきましょう。
夫婦やカップル単位で当事者意識が育つ
主語を「あなた」から「私たち」に変えることで、パートナーとの関係は一気に良くなります。さまざまな課題を「私たち」単位で一緒に解決していこうと、より結束力が高まるからです。
何かトラブルが起こったときも相手任せにするのではなく「私たちで一緒に立ち向かおう」という一体感が生まれます。
コミュニケーションが円滑になる
些細なことも私たち夫婦やカップルの問題と捉えるようになるので、自然に相手との会話が増えていきます。
「どうしたらうまく解決するだろう」
「お互いのできることはなにかな」
といった気持ちで相手を思いながら意思疎通をするため、コミュニケーションが盛んになってお互いの気持ちの理解がより進みます。
自分と相手の役割分担が明確になる
それまで曖昧だったパートナー間の役割を話し合い、お互いのやるべきことの「見える化」が実現します。
家事ひとつとっても、「あなた」だけではなく「私たち」のやるべきこととして共通認識が生まれるからです。
相手に上手く甘えられるようになる
私たちの関係を大切にしていきたいという気持ちが育つので、必要に応じて相手に助けを求めるようになります。
「自分だけが我慢すれば問題ない」
「あなたのために尽くしている」
こうした「あなた」が主語の気持ちでは、相手に甘えられずに不満やストレスばかりが溜まってしまいます。相手の得意なことを理解していけば、自然に自分から甘える機会が増えるはずです。
相手への気づかいが生まれる
私たち単位で考えるようになるので、相手のペースを考えたり、時には理解してできるようになるまで待ったりする気持ちが芽生えます。
あなたが主語の場合は、自分のことが中心でなかなか相手への思いやりを意識しながら行動するのは難しいものです。
夫婦やカップルのパートナー同士として、お互いの良いところを活かし、足りないところは補いながら関係を深めていこうと意識するようになります。
まとめ:夫婦やカップルは「私たち」を主語に関係を育もう
夫婦やカップルの問題を「あなた」が主語で考えてしまうと、自分だけが我慢したり、相手にだけ求めるだけになりがちです。
「私たち」を主語にして、パートナーふたりの問題と捉えるようになれば、共通の問題が理解でき、一緒によりよい関係を築いていこうという当事者意識が育ちます。
ただ、いきなり主語を「私たち」に変えて考えるといっても客観的に自分たちの関係を見つめるのは難しいものです。自分で相手への伝え方を工夫したり、話し合う機会を増やしたり努力しても関係がうまくいかないときは、スピリチュアルカウンセラーに相談してみましょう。
スピリチュアルカウンセラーは、見えない世界の力を使って高い視点から夫婦やカップルの関係性の問題点を把握した上で、適切なアドバイスをします。
家族や友人に相談するのとはまったく違ったアプローチで夫婦関係の改善をサポートしてくれるので、ぜひ一度試してみてください。